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大麻等の違法薬物乱用防止


薬物乱用とは、「決められたルールを守らないで、薬物を使用すること」です。また、医薬品についても「病気や傷の治療に使う」といった本来の目的以外に使えば、薬物乱用となります。
大麻等の違法な薬物の所持等は法律により禁じられています。乱用される薬物には、大麻や覚せい剤はもちろん、「合法」と称してネットで売られている「ハーブ類」なども、違法な薬物を含んでいる可能性があります。いずれの薬物も脳に作用して、心身に大きな影響をもたらす危険があることを理解しておきましょう。

薬物乱用がもたらす影響

薬物を乱用すると

主に下記のような影響があります。
?幻覚
?運動機能の低下
?内臓機能の低下
?感情のコントロールがきかなくなる

脳への影響

私たちの脳は、すごいスピードで情報を処理し、心と身体をコントロールする優れた仕組みを持っています。しかし、薬物を乱用すると脳の仕組みにダメージを与え、乱用が続けられるなかで様々な障害を引き起こします。
そして、一度ダメージを与えられた脳波、薬物を使う前の状態には戻らなくなってしまいます。特に成長期にある青少年の脳は成人に比べて影響を受けやすいため、注意が必要です。

周囲への影響

薬物を乱用し続けると、精神障害を発症し依存症を引き起こす原因になります。一度、ダメージを受けた脳は、決して元の状態には戻りません。薬物をやめて通常の社会生活をするためには、生涯にわたって適切な治療や周囲のサポートが必要となります。
また、薬物乱用は、薬物を手に入れるために窃盗、強盗、売春、さらには殺人などの犯罪を誘発し、社会秩序の破壊に繋がります。さらに、犯罪により逮捕されると、家族や友人などとの関係が崩れ、家庭の崩壊などの要因にもなります。

耐性?依存

薬物を乱用し続けるうちに、「耐性」がつき同じ量では効かなくなり、無意識のうちに摂取量が増えてしまいます。
薬物を乱用すると、やめたくてもやめられない依存状態に陥ります。

フラッシュバック

薬物乱用により脳の回路に変化が生じ、後遺症が残る場合があります。ひとたび幻覚?妄想などの精神病の症状が生じると、治療によって表面上は回復しているかに見えても、これらの症状が再び起こりやすくなる下地が残ってしまいます。
乱用をやめ、普通の生活に戻ったとしても、ささいなストレスや飲酒などによって突然、幻覚?妄想などが再燃することがあります。これをフラッシュバック(再燃)現象といいます。

薬物乱用のきっかけ

薬物乱用のきっかけは、「好奇心」や「不安」、「友達から誘われた」「仲間はずれが怖くて」などの気持ちの面があげられます。しかし、「ちょっとだけなら」という軽い気持ちで手を出すと、気づいた時には薬物から抜け出せなくなってしまいます。
薬物乱用の誘惑に対しては、きっぱりと断る勇気と強い態度で臨みましょう。

誘われた時、どう断る?

?誘われた時、少しでも迷っている様子を見せてしまうと、また誘われてしまいます。誘われた時は、キッパリ断りましょう。
?誘われてしまっている状態から逃げ出すため、その場から立ち去りましょう。
?薬物について悩みや疑問を感じた時は、周囲の信頼できる大人に相談しましょう。そのような人が身近にいない場合は専門家に相談しましょう。

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