バックネル大学TA通信(2022-2023 第18期生まとめ)
バックネル大学TA奨学生制度は、人文社会学部国際文化学科の学生をアメリカ?ペンシルベニア州のBucknell Universityに日本語のティーチング?アシスタント(TA)として9ヶ月間派遣するプログラムです。TAと言っても補助的な役割ではなく、現地学生が受講する日本語の授業を、一人の教師として授業計画から試験の採点まで担当します。
また、学生として自分の好きな授業を各学期1科目履修することができるので、プログラム参加者はTAの仕事と受講する授業の両立に悪戦苦闘しながらも、充実した日々を過ごします。
また、学生として自分の好きな授業を各学期1科目履修することができるので、プログラム参加者はTAの仕事と受講する授業の両立に悪戦苦闘しながらも、充実した日々を過ごします。
2022年8月から2023年5月まで、第18期生としてプログラムに参加した井上恵美里さんと髙木萌々佳さんが、後半(春学期)の思い出と、プログラム全体を振り返っての感想を語ってくれました。
Q1.春学期で印象的だった出来事を教えてください
【井上さん】
春学期(2023年1月-5月)の日本語の授業は、初級クラスが2つ、中級クラスが1つでした。秋学期は、それぞれクラスが5つと2つだったため、受講生が大幅に減少してしまい残念でした。しかし、その分学生の授業内での発言回数を増やすことができました。
また、春学期は日本語を受講しなかった多くの学生と、日本文化に関するサークルを通して交流することができました。
授業では、最終回に近づくにつれて、応用編の授業が増え、これまで学んだ文法表現を用いた会話をする機会が増えました。難易度が上がったこともあり、学生たちが個人的に集まって練習する姿や、オフィスアワーに参加する姿が印象的でした。
また、春学期は日本語を受講しなかった多くの学生と、日本文化に関するサークルを通して交流することができました。
授業では、最終回に近づくにつれて、応用編の授業が増え、これまで学んだ文法表現を用いた会話をする機会が増えました。難易度が上がったこともあり、学生たちが個人的に集まって練習する姿や、オフィスアワーに参加する姿が印象的でした。
学生としては、環境学に関する授業を受講しました。持続可能性を様々な視点を通して学ぶという授業で、受講している学生は環境学系専攻だけではありませんでした。課題内容が毎回ユニークで、ある時は「20年後の自分に手紙を書く」というテーマのレポートを書きました。日本で学ぶ中で、これほど自由でありながらも難易度の高い課題に取り組んだことがなかったため、興味深かったです。最終課題は、前学期で受講した教育学の内容も参考にしながら、一年間の集大成とも言える内容を書いて提出しました。
【髙木さん】
TAの生活の中ではクラスを行う上で感じられた「自分の成長」が印象的でした。初回の授業時と比べると格段に自信をもって生徒の前に立つことができていることを感じ、まだまだ未熟な点は多くあったものの、自分の成長を感じることができ、うれしかったです。
また、その自信から自分の味をクラスに持ち込むこともできたのではと思います。授業教材を準備する際にも、どのようにしたら生徒に楽しんでもらえるのかなど、さらに工夫を入れることができるようにもなりました。
また、その自信から自分の味をクラスに持ち込むこともできたのではと思います。授業教材を準備する際にも、どのようにしたら生徒に楽しんでもらえるのかなど、さらに工夫を入れることができるようにもなりました。
その他の出来事としては、私の履修していたダンスの振り付けの授業が印象的でした。今までしたことのないような経験だったので、とても苦労した記憶がありますが、名市大ではできない経験であったため、あのクラスを履修してよかったと思います。
Q2.プログラム全体を振り返っての感想をお聞かせください
【髙木さん】
このバックネル大学TA奨学生制度というプログラムは、私の人生にとってとても大きな影響を与えてくれました。人生で初めての長期海外滞在、初めてのルームシェアなど、いろいろな初めてが詰まった経験となりました。もちろん、苦労したこと、悔しかったこと、悲しかったことなどいろいろありますが、すべてを今振り返ってみると、人生に素敵な彩が与えられた一年になったと思います。私が学んだこと、感じたことを良い形で自分の周りに広めていけるようにしたいです。
【井上さん】
あっという間にプログラムが終わってしまい、とても寂しいです。渡米前、右も左もわからない状態で、授業で使用する日本語の教科書を読みながらメモをとっていたことが、つい昨日のことのように感じられます。
私のTAとしての活動には、多くの改善点と反省点があります。それでも、一年間日本語を教え続けて、さまざまな学生たちに日本語の魅力を知ってもらえたことは、大きな成果だったと思います。
また、日本語の授業を受講した学生たち複数名が、今年の夏(私たちのプログラム終了後)に日本に留学している様子を見られたことや、本人たちと日本で会うことができ、とても嬉しかったです。
一年間の中で、多くの出会いがありました。初めての共同生活や、それぞれの国の歴史や文化、宗教について直接話を聞き、意見を交わしたことは貴重な経験です。帰国後も、友人たちとは電話やSNSを通じて交流が続いています。いつかまた会える日を心待ちにしています。
私のTAとしての活動には、多くの改善点と反省点があります。それでも、一年間日本語を教え続けて、さまざまな学生たちに日本語の魅力を知ってもらえたことは、大きな成果だったと思います。
また、日本語の授業を受講した学生たち複数名が、今年の夏(私たちのプログラム終了後)に日本に留学している様子を見られたことや、本人たちと日本で会うことができ、とても嬉しかったです。
一年間の中で、多くの出会いがありました。初めての共同生活や、それぞれの国の歴史や文化、宗教について直接話を聞き、意見を交わしたことは貴重な経験です。帰国後も、友人たちとは電話やSNSを通じて交流が続いています。いつかまた会える日を心待ちにしています。
Q3.これからの目標は?
【井上さん】
今後は、プログラムを通して学んだことを活かせるような進路を模索したいと考えています。学生として授業を受講する中で、興味深い学問分野を知ることができ、分野を横断して社会課題と向き合うことの重要性も改めて感じました。
また、プログラムで出会った学生たちの授業や課外活動等に取り組む姿勢から、多くのことを学びました。時間の使い方や、人生において譲れない考え方など、多岐にわたり新たな価値観を吸収することができ、刺激を受けました。これらの学びを無駄にしないように、今後も努めていきたいです。
また、プログラムで出会った学生たちの授業や課外活動等に取り組む姿勢から、多くのことを学びました。時間の使い方や、人生において譲れない考え方など、多岐にわたり新たな価値観を吸収することができ、刺激を受けました。これらの学びを無駄にしないように、今後も努めていきたいです。
【髙木さん】
具体的にはまだ決まっていませんが、大学院進学を視野に入れて進路を考えています。日本語を教えるということにもともと関心があり、このプログラムを通じてさらにその分野への関心が高まったので、より専門的に日本語や日本語教育が学べる大学院への進学を考えています。