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山本ゼミ活動報告2024-1~医療チームの取り組み


人文社会学部国際文化学科 山本明代ゼミでは、学生自身が興味や問題意識をもったテーマに基づきいくつかのチームに分かれ、2年生後期から3年生へとゼミ活動を進めていきますが、2024年度の3年生は3つのプロジェクトに取り組みました。
このうち今回は「医療チーム」の活動をご報告します。
【医療チーム】メンバー:河合彩杜さん、玉置奈々さん、三村統吾さん

病院と留学生に聞き取り?アンケート調査

私たち医療チームは、誰もが安心して医療を受けられる環境を支えるために、日本に住む外国人に向けて、日本の診療科の見分け方や病院に行く際の持ち物などを掲載したパンフレットを作成しました。「自分の症状を上手く日本語で伝えることができない」と話す外国人の方との出会いから、同じ悩みを抱える人々の可能性を考え始めたことが活動のきっかけとなりました。
パンフレットを作成する前に、医療において外国人が何に困っているかを正確に把握するため、病院と留学生に聞き取りとアンケート調査を行いました。当初は、課題として日本語能力のような「言語の壁」があると考えていましたが、調査を続けていく中で、医療費の支払い手段や診療科の分類方法などの「文化の壁」が関連していると気づくことができました。

病院に行く前に見て欲しい冊子「らくせす」を作成

ゼミ生三村さんが描いた冊子の表紙

ゼミ生三村さんが描いた冊子の表紙

パンフレットを作成するにあたり、それを手に取る外国人の方が簡単に理解でき、かつ病院へ持ち運んでいただけるような実用性を意識しながら、「これさえあれば困らない」情報を掲載したパンフレットを目指しました。やさしい日本語での構成だけでなく、簡単な英語でも案内を記載し、分かりやすいイラストや、パンフレットの題名を覚えやすいものにするなどの工夫を行いました。
病院関係者の方にヒアリングを行う中で、実際に在留外国人が困っていることに基づいた冊子作りを行いました。例えば、病院に行く時の持ち物や診療科の見分け方、かかりつけ医の存在の周知、実際に症状を伝えるときに各部位を指しながら症状を伝えることができるようなイラストの挿入など、日本語の理解が難しい人でも医療へのアクセスが簡単になる工夫が詰め込まれています。
こうしたこだわりの詰まった冊子が多くの在留外国人の方の手に届くように、配布の際には、在留外国人の方が集まりやすい医療施設や、国際センターなどへの配布を行いました。
この冊子を通して、日本語ならではの擬態語での症状の説明の難しさや、日本の細分化した診療科ごとの判断の難しさを知りました。この冊子を通して、少しでも多くの在留外国人の方がより簡単に医療にアクセスできる、誰にとっても安心できる社会を実現するきっかけとなってほしいと考えています。

P.1「病院に行く前に」。病院に行く際、必ず持っていかなければならない物を紹介

P.1「病院に行く前に」。病院に行く際、必ず持っていかなければならない物を紹介

P.2「どの病院へ行きますか?」簡単な症状ごとに行くべき診療科を紹介

P.2「どの病院へ行きますか?」簡単な症状ごとに行くべき診療科を紹介

P3.「さいごに」かかりつけ医のすすめ

P3.「さいごに」かかりつけ医のすすめ