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SDGs活動紹介

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難治性の痛みを緩和するための治療法の開発



活動の概要 慢性的な痛みは、生活の質を著しく悪化します。また、現在の治療法に対し抵抗性を示す難治性の痛みも多くみられ、その緩和法の開発は喫緊の課題です。我々は、現存の鎮痛薬に抵抗性を示す神経損傷による痛みモデルを開発し、難治性の痛みを緩和する化合物の探索を行っています。また、本モデルを用いて、痛みが難治化するメカニズムについて、中枢神経系の機能変化に焦点を絞って、検討を行っています。
活動の時期 2021年1月 論文発表
2021年5月 総説発表
2021年8月 総説発表
2021年11月 論文発表
researchmap URL https://researchmap.jp/read0142238
関連する論文 ●Inami C, Tanihira H, Ohsawa M, 他5名Front Neural Circuits 2019; 13: 74.
●Miyamoto K, Ishikura K, Kume K, Ohsawa M,Glia 2019; 67: 27-36.
●Miyamoto K, Kume K, Ohsawa M,J Pharmacol Sci 2017; 134: 158-165.
● Ohsawa M, Ishikura K, Mutoh J, Hisa H,Neuroscience 2016; 333: 204-213.
●Sugiyama Y, Sakamoto N, Ohsawa M, 他9名,J Palliat Med 2016; 29: 1051-1059.
期待される効果、今後の展望 神経障害や糖尿病、がんなどで感じる治療が困難な痛みを改善するため、不必要な痛みが必要な痛みと同じ神経回路で認知されるのかを解明します。また、体の中にある強力な痛み抑制回路であるオピオイド神経系による疼痛制御メカニズムを明らかにし、難治性疼痛の緩和を可能にする薬物や治療法に応用します。痛みは生命に迫る危機を脳へ知らせる警告信号で、本来は生物の生存のために必須の反応です。ところが、脳が危険を認知した後にも持続する痛みは不快であり、その緩和は慢性的な痛みに悩む人達に福音となります。多くの人を苦しめている疼痛を完全に制圧できる日が来ることを夢見て、慢性疼痛を感じる脳内メカニズムの解明を続けていきたいと思っています。
所属 薬学研究科 神経薬理学分野
氏名 大澤 匡弘
専門分野 神経薬理、神経科学、内分泌薬理学

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モルヒネやフェンタニルはすべての痛みを抑えるが必要な痛みも感じない。メサドンは適切量の使用で病的に感じやすくなった痛みのみを抑える。